あらすじ
男の跡継ぎが生まれなかった黒崎家。
生まれたのは、運命に背を向け合うように育った、双子の姉妹だった。
姉・蓮花は、生まれながらに「黒崎組を継ぐ女」として生きた。
喧嘩も銃も言葉も、誰よりも強くて速い。
孤独を纏った黒い着物の裾に、彼岸花の刺繍が揺れる。
妹・梓は、「普通に愛されて、普通に生きたい」と願った。
喧嘩もできないが、礼儀作法も花も茶も身についている。
白い着物に桜を咲かせて、ただ優しく微笑む。
だが、黒崎家は“どちらか”を選ばなければならなかった。
総長の座を継ぐのは、
生き様を血に刻んだ姉か。
それとも、妹を守るために踏み込んだ、
かつて警察官を志した男か。
「継ぐのは名か、愛か」
「正しさとは、誰かを守るために曲げることも含むのか」
これは、戦う花嫁と、
信じる花嫁が織りなす、
血と絆と愛の物語。