あらすじ
夜の裏路地、古びたビルの地下室。
違法オークションの目玉として晒されたのは、没落貴族の娘――エラ・ハーニッシュ。
類い稀な美貌と気品を持ちながら、男たちの欲望の視線に晒される彼女の前に現れたのは、町でも名高い資産家の御曹司、ヴィンセント・エルスターだった。
「――買いだ。エラ、お前は俺が三億で買ってやるよ」
突然の落札、そして連れ去り。
美しくも冷たい檻の中で、彼女は“所有”という名の支配に身を置くことになる。
だが、彼女を救い出そうと現れたのは、かつての許嫁、ルドルフ・クラルヴァイン。
変わり果てた再会に、彼の瞳には困惑と怒りが宿る。
運命に抗うか、それとも――誰かのものになるのか。
沈黙の中に宿る矜持と、交錯する執着が導く、愛と支配の物語。
*→R18