あらすじ
テロリストに人殺しとして育てられた若いイシグロはテロに失敗して、一夜を共にした娼婦マリアとともに逃走し、しかしテロリストの手は日本まで及んで同時に殺された。
マリアの趣味はスマホ派で好きな小説(コミカライズ版)を読むことだったが、殺された衝撃で、小説の登場人物へと生まれ変わる。
十年後、イシグロもマリアを追いかけて読んでいた小説に死神として転生した。一巻も読んでもいない三巻目で、しかも死神コミカライズオリジナルキャラらしいことがわかる。
イシグロはポケットの原作とマリアの記憶を頼りにしようとするが、マリアはコミカライズの無料版しか読んでいないと打ち明けた。
マリアはアラマンタに転生し、伯爵家の戦死したライアンとの間に娘レメディオスを授かり育てていたが、レメディオスは前妻の娘から命を狙われていた。この伯爵家は代々守護天使を継承し、守られていることで知られていた。
アマランタの夫の母、義理の母は守護天使を継承する孫を誘拐したが、イシグロは守護天使の下で働かされていた下級天使と協力してレメディオスを守ることになる。街に出てから多くの死神と天使と会い、裏の話を知る。
アマランタの夫は死ぬ前、守護天使の美しい魂が穢れることのないように守契約を破棄していた。真意を知らない失意の守護天使はレメディオスを守るために、新しく開発されつつある都市をレメディオスに与えようとした。イシグロは守護天使は個人や家から離れて、守る対象を街や国を変えると気づいた。個人の争いではなく国同士の争いに天使が関与すると。
舞踏会の夜、アマランタはレメディオスのために伯爵から暗黒街を阻止する敵の暗殺を命じられていたが、イシグロは彼女がレメディオスのためにも汚れた仕事をしないようにと止めることに成功した。暗殺されようとしていたヘレンは救われ、以後ずっとアマランタやレメディオスの理解者、そして政治家として女性のために生きていくことになる。
死神イシグロは街の発展を見て、暗黒街を組み込もうとする伯爵家を潰し、街をレメディオスに捧げようとする守護天使を殺すために死神としてアマランタやレメディオスのためにも活躍することになる。
都市開発の下、伯爵は我欲のために守護天使の加護を手に入れようと、ライアンの血筋であるレメディオスを差し出そうとしたが、レメディオスはピュアな守護天使に触れて、汚れた魂を清め、後の天使としての生活を契約などに縛られずに自由に生きるように話した。
イシグロはできそこないの下級天使とともに伯爵一味や前妻、死神を潰し、アマランタを守るために戦いながら、新都市を支配しようとする守護天使を殺そうとしたが、レメディオスに許しを請われて捕まえることにとどめた。
数十年後、人々の世界では数多くの争いが起きていた。ヘレン夫人の訃報を聞いたイシグロは懐かしく思い葬式に出た。