あらすじ

召喚

――これは、“テンプレ”に裏切られた者たちの、生存と喪失の物語。

教室に響く退屈な授業。
青空の向こうに、僕は現実逃避するように「異世界召喚」を夢見ていた。
でも――それが本当に起こるとは思っていなかった。

突如として教室ごと転移した先は、玉座のある大聖堂。
王と名乗る男にこう言われた。「残念だが、お前たちは“ハズレ”だった」と。
特別な力も、選ばれし運命も与えられない。
戻る手段も、ない。

こうして僕たち高校生23人は、**ただの存在価値のない“異物”**として異世界に放り出された。

金は銀貨5枚。職も住む場所もない。
頼れるものは、かつてのクラスメイトと、制服だけ。

だが、すぐにクラスは分裂した。
正義感に燃える者、自由を求める者、権力に寄り添う者、誰にも馴染めず居場所を探す者――
現実と同じように、“善意”では人はまとまらない。

そんな中、僕たちはこの世界で生きていくために、
まず“制服”を売ることにした――。

この世界で、僕たちの運命は、静かに転がり始める。

だが、知らなかった。
この世界の人々が“自分たちと同じ”存在だったことも。
その命と同様、僕たちの命も尽き果てることも。

これは、異世界で“ただ生きること”を強いられた子どもたちが、
誰かの死と願いを引き継いで、世界に立つ物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2025/08/02
  • 現在の作品ちょっとリアルな異世界召喚