あらすじ
この世には6つの性がある。まず、男と女の2つ。次に、第二の性と呼ばれるアルファ、ベータ、オメガの3つ。掛け合わせて6つだ。
僕はこのうちの男でベータ、Mβなんて表記されることが多い。ベータは最も数が多く世界の人口の約半分を占める。あらゆる分野で優秀なアルファや男女問わず短期間で何人もの子供を産めるオメガと違って、良くも悪くも一般的で平凡。発情期やら番やら運命やらとは無縁の性別で、それだけならよかったのだが、困ったことにそれだけではなかった。なぜなら僕はゲイで、更にいうとアルファしか好きになれない、そういうタイプの人間だったから。