あらすじ
――星が落ちた夜、すべてが始まった。
輝く夜空の向こうから降ってきたあの光は、ただの流れ星ではなかった。
その夜を境に、私の腕には奇妙な「数字」が浮かぶようになった。
500。
それは、私が“占える”回数。
占えば当たる。何もかもが、正確に。
人の心も、未来の出来事も、病の兆しさえも――私の占いにかかれば、隠しきれない。
けれど、ひとつだけ限りがある。
その回数が尽きた時、何が起こるのかは、私にもわからない。
誰にもそのことは言っていない。
だからこそ、私のもとには人が集まる。
「未来を教えて」と。
「大切な人を救いたい」と。
「国を導いてほしい」と。
願いを受けるたびに、数字はひとつずつ減っていく。
この力は“贈り物”なのか、それとも“呪い”なのか――答えはまだ出せない。
それでも、私は今日も占う。
静かに、淡々と。
私の名は、エリス。
“必ず当たる占い師”として、人々の運命に関わり続ける。