あらすじ
『異世界ざまぁと生成りの心』
― 少女は逆転世界に愛を灯す ―
『異世界ざまぁと生成りの心』
― 少女は逆転世界に愛を灯す ―
ざまぁ、ざまぁと笑う声
正しさは嘲られ 善は罰される
涙が美徳を汚すなら
この世界に何を信じればいいの?
だけど、
生成りの服をまとう少女は
静かに 拳を握った
愛を、捨てないまま
棘の言葉より 柔らかな手を
力より その奥の優しさを
誰かを叩く痛みより
誰かを抱くぬくもりを 選んだ
歪んだ価値に 涙を重ね
偽りの光に 真実を求め
ねじれた輪の途中で
彼女は祈り、叫んだ
「ねえ、神様
どこで切れば まっすぐになるの?」
やがて芽吹く 生成りの希望
少女のまつげに 朝陽が宿る
ざまぁと嗤う声の裏に
微かに、震える “信じたい”の声
少女は気づいていた
この世界は壊れてなんかいない
ただ ひとつ ねじれていただけ
だから彼女は歩き続ける
拳にやさしさを
胸に 愛を
そして世界に――
新しい風を