あらすじ

『力をお望みですか? 貴方が願うのでしたら、わたくしがお貸ししますわ』 「僕が……こんなに大きな剣を?」 封印されていた大剣を少年が手に取ると、刀身から黒いオーラが立ち昇って人の形になり、薄絹を纏い黒と桃色が混じった長髪の美女が現れた。 アルトイリス侯爵家は、魔族との大戦で奮戦した代償に、若き女当主にして聖剣アレグリアの使い手マリアを失ってしまう。 一家で唯一残っていたのは、まだ10代前半の幼い少年リクレール……彼には戦いの経験がなく、おまけに一族の至宝たる聖剣アレグリアに使い手として拒絶されてしまう。 聖剣アレグリアは新たに使い手に選ばれた親友の少女の手に渡り、家臣の大半もリクレールが当主になることを反対する始末。 このままでは名門アルトイリス侯爵家は遠からず滅亡する――少年が己の未熟さを嘆いていると、不意にどこからか女性の声が響いてきた。 不思議な声に従い、リクレールが台座に隠された引き出しを開くと、中には一振りの大剣が収められていた。 その剣の名は『魔剣エスペランサ』――不思議なことに、魔剣は明確に意思を持っており、リクレールに力を貸す代わりに「暴君」を目指すよう囁いてくる。 リクレールは、姉の仇を討つために、魔剣の力を借りることを決意する。

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小説を読もう2025/06/01
  • 現在の作品聖剣を継げなかった少年は、魔剣と契りて暴君を志