あらすじ
かつて世界を救った男がいた。
今、その男――カズマは、安酒に沈み、眠れぬ夜を過ごしながら、死にかけた街で二流の写真屋としてくすぶっている。
希望も信念もとうに捨て、かつて狩っていた“モンスター”と呼ばれる側に、自らが堕ちたと知りながら。
だが、そんな彼のまわりには、奇妙な「家族」ができていた。
人に居場所を許されぬ少女たち――神話と悪夢から生まれたモンスター娘たちが、彼のもとに集い始めた。
忠義深き犬神。彼を「オーナー」と呼ぶ少女。
戦場で作られた自律人形は、今やメイドとしての役割に戸惑いを抱え、口数少ない猫耳の少女は、背中を撫でられると小さく喉を鳴らす。
そして、闇より現れし中二病のホムンクルス――
自称「暗黒の胎より生まれし者」が、モンスター娘のカルトを立ち上げた。
だが、闇は再び蠢きはじめた。
謎のカルト。封印された古代遺物。痕跡を残さぬ超常の殺人。
すべてが、カズマの過去と繋がっていた。
彼は、世界を救う気はない。
だが、彼の側にいる怪物たちを、救うことはあるかもしれない。
もしかしたら――
救われるのは、彼自身なのかもしれない。
ハードボイルド×モンスター娘×ダークファンタジー