あらすじ
「わたし、あなたに殺されたいんです」
そう言って微笑んだ転校生・真白(ましろ)は、異常なまでに推理力が高い天才少女だった。
彼女が事件の真実を語るたび、僕たちの日常は少しずつ歪んでいく。
なぜなら彼女の推理は、当てるのではなく、現実そのものを“書き換える”異能だったからだ。
「彼は犯人」と断定すれば、無実の人間すら過去ごと殺人者に上書きされる。
「わたし、きみに恋してる」と微笑めば、僕たちの関係性すら因果を捻じ曲げられていく。
嘘をつくたびに世界を壊していく彼女の“恋人”にされてしまった僕は、唯一の対抗手段である「論理的な推理」で、彼女の嘘の推理を否定し続けなければならない。
──このままでは、最後に「君が私を殺した」という彼女の推理によって、僕が殺人犯にされてしまう。
これは、真実と虚構の境界線が揺らぐ世界で、最愛の少女を救うか、それとも世界を救うか、その両方を賭けた、究極の嘘と推理の物語。
果たして、僕の推理は、彼女の最後の“嘘”に打ち勝つことができるのか?