あらすじ
「好き」と言えない人の代わりに——僕は「好きだ」と伝える。
これは、誰かの"本音"を代筆する高校生の僕と、心に嘘を抱えた依頼人たちの物語だ。
告白、別れ、復縁、その全てを僕は代筆する。
しかし依頼を重ねるたび、僕は気づいてしまった。
代筆された「恋」は、果たして本物なのか?
いや、そもそも「本音」と「嘘」の境界線とは、どこにあるのだろうか。
嘘と本音が交錯するたび、代筆業の少年は、その背後に隠された**“恋の真相”という名のミステリ**を紡ぎ出す。
軽妙な会話の中に潜む心理戦、そして代筆される物語に隠された「誰かの願い」が、僕自身の過去に伝えられなかった想いと重なっていく——。
これは、他人の心を解き明かすことで、やがて自分の心を取り戻す、静かで暴力的なほどの青春の記録である。