あらすじ
「……死者の声が、音になる。」
高校生の霊媒師・音無理世(おとなし りよ)は、死者の記憶を“オルゴール”の音で聴く異能を持っていた。しかしある日、どの記録にも存在しないはずの〈無名の少女〉の記憶が、オルゴールの音から漏れ出す。
彼女は誰?なぜ忘れ去られた?
その謎を追う中、理世は不可解な連続自殺事件に巻き込まれ、美貌の探偵・秋月葵と出会う。
「この事件の犯人は、"生きている"者じゃない」
死者の声に耳を澄まし、忘れ去られた少女の“名”を探す理世。だが、真相に近づくほどに、理世自身の記憶にも“穴”が空いていく。
これは、〈百合〉の名を借りた、記憶と死をめぐる音楽幻想譚。