あらすじ
「君は、過去に“本当に”罪を犯していないと言い切れるかい?」
記憶操作が合法化され、「倫理」を罪状として裁く**“観念司法”**が支配する近未来の日本。高校生・聖ヶ崎 駁(せいがさき・ばく)は、ある日目覚めると、自分の人生の記憶が一部改竄されていたことに気づく。
その改竄は、AI裁判から**「無罪」になるため**だった。
そんな彼の前に現れた謎の転校生、恋獄 燈(れんごく・とも)は告げる。
「あなたは本来、裁かれるべき人間だった。でも、わたしはあなたを裁かないことにしたの。……好きだから」
全生徒の倫理スコアが可視化される学園で、恋獄さんは唯一、駁の改竄された記憶を見抜く能力を持つ、絶対的な“審判者”だった。
有罪の少年か、愛を選んだ審判者か。贖罪か、逃避か、暴露か、それとも愛か。
「裁き」をめぐる究極のラブミステリは、やがて国家の記憶統制機関、**“ユグドラ”の巨大な陰謀へと繋がっていく。少年は改竄された記憶の奥に眠る「本当の罪」を思い出していくが——その時、彼は初めて恋獄さんの瞳に映る"絶望"**を知ることになる。