あらすじ
罪を犯したはずの人間が、記憶を消されたなら——その人は、まだ「犯罪者」なのか?
世界が崩壊し始めた2090年代。人類の減少に危機感を抱いたAI総理は、極秘裏に"更生実験施設"を立ち上げた。そこに収容されるのは、重大な罪を犯しながらも記憶を奪われた者たち。彼らは「自分が何者かも分からず」、穏やかな日々を与えられていく。
名前だけを与えられ、新しい人生を始める少年・コウ。しかし彼の指に残された“銀の指輪”は、忘れたはずの過去へと導いていく。
監視者たちの葛藤。眠り続ける少女。崩壊していく世界。
これは、“正しさ”の意味が失われた時代に、本当の「自分」を探す物語。