あらすじ
大阪・西成の廃ビルの地下室。かつて炭鉱夫の集会所だったそこには、今夜も音が渦を巻いていた。
バンド「stigma」のヴォーカル、**神谷ロキ(23)**が絶叫する。ギターの音が歪み、ドラムが銃声のように響く。
観客は20人。酔ったホームレス、覚醒剤中毒者、風俗嬢、右翼構成員の息子、売春をして稼ぐ女子高生。
この場所には「臭いもの全部」が集まっていた。
だがその夜、一本のリールテープが流出する。
音には“あるもの”が記録されていた。
それはリンチか、儀式か、ただのノイズか。
翌日、ロキは新宿歌舞伎町のホテル街で、バンド仲間で元港区女子の**美月エナ(26)**の絞殺体と再会する。