あらすじ
私の成分の八割は、古紙とインクでできている。…らしい。
どうも、相沢千歳です。趣味は、物語を解剖して、言葉の骨格標本を眺めること、みたいな?(どゆこと?)
そんなわけで、私の青春はすべて『竹取物語』をはじめとする古典文学に捧げられてきました。ええ、捧げすぎました。
それで、まあ、なんていうか。やっちゃったんですよね。
修士論文のフィールドワークで訪れた京都の竹林で、日光にきらめく一本の竹を発見。「リアルかぐや姫キタコレ!!」と、その辺にあった運命の斧(錆びてる)を振り下ろしたら、見事な計算ミスで、折れた穂先が脳天にゴツン。
…っていうのが、私の第一の人生の、ちょっと笑えないおしまい。
気がついたら、そこは雲の上のオフィス(備品はデスク二つ)。
目に光のないお姉さんと、やる気のないお兄さん(自称・神の奴隷)に、よくわからない契約書(赤文字びっしり)にサインさせられて、気づけばポイっと異世界へ。
目が覚めたら、そこは平安京のど真ん中(の、近くの竹林)でした!
やったね私! これで知識チートし放題! 生きた文献が歩いてる!
…のはずが、喋った瞬間「あ、こいつ妖怪だ」みたいな目で見られるんですけど、解せなくない?
おまけに、顔面国宝の貴公子様には「面白い書物」とかいう謎の理由で拾われちゃうし(※縄付きで)。
なんかリアル『藪の中』事件に遭遇するし。え、この世界、史実と物語がごちゃ混ぜなの? バグってない?
こうなったら、私の「知ってる」物語の力で、この「わけわかんない」物語を生き抜いてやるんだから!
たぶん!
はい...これ大丈夫?めちゃヤバい話し方やない?調子乗ってるように見えへん?