あらすじ
やりたいことも、将来の目標もないまま、ただ流れるように日々を過ごす若者。パチンコやスロットに溺れ、気づけば借金は膨らみ、生活はますます行き詰まっていく。そんな彼の目に飛び込んできたのは、「海外で高額バイト・日当十万円」の甘い誘いだった。
軽い気持ちで異国の地へと渡った彼を待っていたのは、武装した見張りと、抜け出すことのできない闇の世界。言葉も通じず、逃げ場のない詐欺拠点での息苦しい日々が続く。
そしてある夜、ついに彼は決死の逃走を選び、密林の奥へと足を踏み入れる。湿った空気、まとわりつく泥、遠くで響く水音――飢えと渇きに追い詰められた彼の前に現れたのは、この世のものとは思えぬ“何か”だった。
生と死の境界で、彼は初めて自分の生き方と向き合うことになる。