あらすじ
高校生でありながら、空手、柔術、合気道、剣道と様々な武術を極めたミナトは、親友であるコウキとの稽古帰りに、突如として異世界へと召喚される。魔法格差のある世界、アルストリアでは、700年前に封印された魔王が3年後に復活するという危機に瀕していた。
国王バルドゥスは神託に従い、魔王討伐のための「勇者」を召喚したのだが、そこに現れたのはコウキと、巻き込まれてしまったミナトの二人だった。コウキからはまばゆいばかりの魔力の輝きが放たれ、まさしく「勇者」の資質を宿していた。しかし、ミナトの体にはコウキを凌駕するほどの膨大な魔力が宿っているにもかかわらず、それがこの世界の魔法としては一切機能しないことが判明する。
国王は、本来一人のはずの勇者が二人現れたこと、そしてミナトが魔法を使えないという「異質」な存在であることに困惑する。国民への影響を考慮し、国王はコウキを正式な勇者として、世界各地の英雄たちと合流し魔王のいる北の大陸を目指す旅に出るよう命じる。一方、ミナトには、冒険者としてその実力を高め、やがてSランク以上となり魔王討伐の戦力となるよう求める。
別々の道を歩むことになった二人だが、ミナトは親友コウキの背中を押し、必ずまた肩を並べて戦うことを誓う。
魔法が使えないという絶望的な状況。しかし、ミナトは武術で培った肉体と、異質で膨大な魔力、これらを利用しこの世界での道を切り開いていく。これは、魔法絶対の世界で、拳と異端の魔力で全てを凌駕する、一人の高校生の壮大な冒険物語である。