あらすじ
――いつからだろうか
「不思議な力が使えるなら」「アニメのような世界がいい」「英雄になりたい」
そんな空想は、誰の中にも確かにあったはずだ。
異能力が日常になった世界。
能力者が町を駆ける都市。
選ばれし者が魔を討ち、英雄と讃えられる時代。
......それが“現実”になったのは、決して祝福ではなかった。
ある日、深き底から絶望が浮上した。
世界は、異界と繋がった。
悪意に満ちたれ、人が、都市が、国家が壊れていった。
秩序などなく、荒廃の一途を辿る。
そして、誰もが知ることになる。
空想が現実になるということは、
現実が悪夢になるということだと。
この物語はーー
“狂った世界”に呑まれ、それでも、一人の笑顔を求めた者の願いである。