あらすじ
東京・下町で祖母の古びた食堂を手伝う料理人・健斗。彼の夢はただひとつ、世界料理王決定戦で“人を笑顔にする一皿”を作り上げること。味を極めることに人生を懸ける彼は、ある日偶然、幼なじみのさくらと再会する。「勝ち負けなんてどうでもいい。でも、心に残る味は作りたい」――そんな彼女の言葉に背中を押され、健斗はチーム戦のコンテストに挑むことを決意する。
祐輝は短気だが憎めない楽天家。里実は努力家で、どんな状況にも柔軟に対応できる才女。丈はチームの潤滑油であり、誰よりも人の感情に寄り添える存在。そして裕美は、常に改良と成長を求める改革者。彼らは健斗の熱意に巻き込まれる形で、即席チーム〈風味織〉を結成する。
そこへ加わるのは、イギリスから来た自由な感性の料理人・オスカーと、複雑な話でも真っ直ぐ伝える通訳・リリアン。国籍も価値観も異なる彼らが一皿を通して心を交差させる旅が始まる。
舞台は東京からアジア、そしてヨーロッパへ。食材を巡る冒険、裏切りと絆、焦がしそうになる想い、そして恋。
勝ちたいのは自分のためじゃない。食べてくれた誰かの“記憶”になりたい――。