あらすじ
【電撃大賞用あらすじです。ネタバレ注意】
由梨亜(ゆりあ)は何か悩み事があると、海の見えるホテルへ行く。
この日は恋人に手紙を書いている最中で、しかし上手い言葉が浮かばない。
海を見に行くと、突然ヒカリという女性が話し掛けてきた。
ご飯を食べに行かないかと言われ、疑問に思いつつも着いて行く。
行きつけの店でお勧めというハンバーグを頼み、一口食べると泣いてしまった。
思い返せばこちらが言葉に詰まっても根気強く待ってくれるのは、恋人にそっくりだった。
『ハンバーグが美味しすぎて泣いている』と思ったようで、泣き真似をして笑わせてくれた。
退店して少し歩くと、連絡先を交換しようと言われた。
嬉しさと戸惑いもあったが、ヒカリの名前を見ると自然と笑顔になった。
一ヶ月、毎日のように他愛もない話を続けていたある日。
どこかへ行かないかと通知が届き、小一時間ほど悩んで温泉を提案した。
旅館に着くと温泉に入ろうと誘う。
しかし「後で行くから」と言い、その時は納得したものの来なかった。
部屋に戻るとつい怒ってしまい、すると亡き一翔(かずと)の兄と打ち明けられる。
何も言えず気まずい空気が流れ、食事の味も分からなかった。
その後ヒカリに卓球をしないかと誘われた。
「ゲームらしくしよう」と言われ、負けたら由梨亜の前から消える約束をする。
結果は由梨亜の勝利で、朝になるとヒカリはいなかった。
このまま離れるのは嫌で、連れられた店は勿論、最後の望みをかけて一翔の実家へ。
それでも行方は摑めず、しかし諦めたくはなかった。
そんな時、酔っ払いに絡まれたところを男性に助けられる。
姿は違うがその人はヒカリで、なぜいなくなったとか問うと「好きになったから」と言う。
その言葉で想いを自覚し、気付けば好きと言っていた。
想いを通わせた後、本当の名前を打ち明けられる。
その名はヒカリよりもずっと輝いていた。