あらすじ
わたしは姫である。名前はない。
とある名無しの傭兵少女と、その異父姉の姫レア、そして女同士でありながらレアと契約を交わし結婚した隣国王女ユーリの物語である。
主人公の少女には名前がない。
北大陸の南海ミルフィリアの海賊船で生まれた者は生まれつき名前を持たぬのだ。
彼女は十二歳。彼女の父アルバスは弱国イグルスの第二王子である。父娘は長らく大陸を放浪していたが、アルバスが川魚で中毒を起こしたので療養のためイグルスに出戻った。
少女は王都で異父姉レア姫と出会う。
毒花の名をもつレアは美しく賢いが、宮廷と折り合いが悪く鬱屈している。軍を指揮して国を導きたいと努力しているが報われず、娘連れで帰郷したアルバスに立場を奪われ、国王の命令で北国ホルクスのユーリ王女に嫁ぐように命じられた。
姫君が姫君に嫁ぐ同性婚である。
カクヨムで先行投稿(完結済)です