あらすじ
ブラック企業に勤め、過労死寸前だった27歳のOL・伊藤美織。
心も体も限界を迎えたある日の夜、不慮の事故で命を落とした彼女の前に女神が現れ、こう囁いた。
「──次の人生では、一つだけあなたの望みを無条件で叶えて差し上げましょう」
次に目を覚ました時、美織は魔法と貴族の世界――
ラザリオ王国の名門貴族〈アーデルハイト公爵家〉の令嬢、エリシア・アーデルハイトとして生まれ変わっていた。
幼少期から魔術の才を現し、誠実で優しい家族に囲まれながら、彼女は新たな人生を歩み始める。
しかし十八歳の春、彼女は国王の命令により政略結婚をすることに。
嫁ぎ先は、北方の辺境ヴァレンシュタイン領。
領主は顔を仮面で隠し「呪いの騎士」と噂される謎多き男――レオン・ヴァレンシュタインだった。
冷たく無表情で心を閉ざすレオン。
だがエリシアは、前世で“ただ生きるだけ”だった自分に別れを告げ、この地で「誰かと共に幸せになる」未来を選び取ろうとする。