あらすじ
公爵令嬢エレオノーラは、国中の誰もが知る『悪役令嬢』。
しかしその姿は、婚約者である王子に近づく不穏な影を監視するための、偽りの仮面だった。
大衆の前で婚約破棄を突きつけられた瞬間、彼女の極秘任務は完了した――はずだった。
だが、暴かれた陰謀は、隣国アルビオン帝国が仕掛けた巨大な諜報戦の序章に過ぎなかった。
全ての黒幕である帝国の諜報機関『黒鷲』を叩くため、エレオノーラは国王から更なる密命を受ける。
それは、身分を偽り、ただ一人で敵国へ潜入するという、あまりにも危険な任務だった。
新たな仮面を被り、帝国の腹心で優雅な『ワルツ』を踊るエレオノーラ。
彼女を待ち受けるのは、最強の宿敵(ライバル)との息詰まる頭脳戦、そして、唯一その素顔を知る相棒(バディ)との、死と隣り合わせの恋――。
「婚約破棄? よかった、任務完了ですね」
――伝説の始まりとなった、あの痛快な一夜。
だが、彼女の本当の任務は、ここから始まる。
※本作のプロローグは、前日譚となる短編をそのまま収録しております。