あらすじ
生産職のジョブであるライザには、ユニークスキル『全年齢対象』スキルを有しており、使用者を選ばないという唯一無二の効果が発動していた。
生産職であれば喉から手が出る程欲しいと切望されるオンリーワンスキルである。
しかし、生産した装備品の能力が最低になるスキル『低用量』も有していた。
低用量は『生産職殺し』として怖れられており、発動しまえば最期、造った装備品は価値を見出すことさえ困難な「ガラクタ商品」が完成してしまうのであった。
最強スキル『全年齢対象』を有してはいても、最弱スキル『低用量』が有る限り、彼が作る装備品は使い物にならない。そんな彼に販売許可を出せば商工会の信用は奈落に落ちるのは誰が見ても明白だった。
ライザが商工会から販売許可のお墨付きがもらえない理由は他にもあった。彼の亡き父であるアロンサードノイルドの存在も足枷となっていた。
アロンサードノイルドは王族直轄の騎士兵団の団長を務めていた英雄だった。
しかし、国王の命令に背き、国外調査を行った際に多大なる犠牲を生んだ事がきっかけで英雄から一転し、国民全員を欺いた嘘つき野郎というレッテルをはられることになった。ライザも彼の息子ということもあり肩身が狭い毎日を送っていた。
「価値のないお前の商品に販売許可は出せない」と言われ、商工会からお墨付きがもらえない主人公ライザは途方に暮れる日々が続いていた。
街の外ではモンスターのスタンピードが発生し、危険な状態が続いている為、住民や兵士は安心して寝れない日々も続いている。
そんな、商売人として半人前の苦労人主人公が、睡眠を操る異能の少女と出会い、世の中と睡眠の質を向上していく、催眠商法コメディ。