あらすじ
「3回、勝てばいいのよ。そうすればあなたも、ラカ様のお嫁さん」
一族の娘たちの間で、100年に一度だけ行われる特別な儀式――エンゲージ。
それは、“未嫁”と呼ばれる選ばれし少女たちの中から、鹿神ラカの花嫁を選び抜くための戦いである。
鹿神は我らが一族の頂点にして、無尽の加護を与える存在。
その角に実る“角の実”を口にした者は、祝福を受け、時に異能を得ることもある。
それは幸福の証であり、力の象徴であり、神の愛のしるし――そう信じられてきた。
花嫁候補に選ばれた8人の少女たち。
その中には、幼くして力に目覚めた少女・ミズキの姿もあった。
ミズキは誇りをもって戦いに臨む。角の実を与えてくれた神を、幼い頃からずっと“好き”だった。
理由なんて、必要ない。ただ、ラカ様が好き。それだけ。
そうして始まった、未嫁たちの戦争。
この屋敷から出ることはできない。
この戦いから逃げることは許されない。
これは選別。これは献上。これは信仰。これは、愛情。
“勝てば、嫁になれる”
“嫁は、神に愛される”
そう教えられてきた少女たちは、
疑いもせずに、角の実を喰みながら、
今日もまた愛を証明していく。神のために。
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『ノベルアッププラス』に掲載している作品を一部加筆修正したものです。
(ストーリーの展開やキャラクターの設定などに変更はありません)