あらすじ
「私はね、十七回も自殺を試みたのよ」
高校二年の春、転校生の霧島 燈子(きりしま とうこ)は、教室で唐突にそう口にした。彼女は天才的な美少女で、どこか壊れていて、どこまでも論理的で、でも奇妙に優しく――そして死にたがっている。
そして――彼女の隣にいた「僕」は、すでにこの世に存在しない。
幽霊になった「僕」は、彼女に取り憑き、彼女の“死に場所探し”に付き合わされていく。
命と死、生と狂気、幸福と虚無の境界を歩く二人の物語。
これは、天才少女と幽霊の僕が織りなす、最も優しく、最も痛ましい、生きるための物語。