あらすじ
魔法が科学よりも発達した世界で、稀代の英雄とされる名月流の使い手である主人公は、ついに魔王を打ち倒した。しかし、壮絶な戦いの後、彼の日常は意外な形で一変する。栄光に浸るどころか、彼は**「魔王討伐の物語」を小説として執筆する**という、新たな冒険(?)に乗り出すのだった。
ペンを握り、自らの体験を綴る日々は、剣を振るうのとは全く異なる困難に満ちていた。脳裏には、血生臭い戦場や、かけがえのない仲間たちとの出会いと別れ、そして強大無比だった魔王の姿が鮮明に蘇る。読者の心を掴むための脚色と、忘れ去られたくない真実との間で葛藤しながらも、彼は時に笑顔を浮かべ、時に苦悩しながら物語を紡いでいく。
果たして「笑う彼」は、自らの物語をどのように完結させるのか。そして、その筆の先には、どのような「月光」が差し込むのだろうか。