あらすじ
小野篁とその異母妹との悲恋の果てに、母の命と引き換えにこの世に生まれた比奈姫(後の小野小町)は、帝の後宮に入って高貴な男性の愛を受けると言う、自らの若き日の夢を、未だに追っている祖母と、12歳まで都から外れた、侘しい山科の里で過ごした後、父の従妹・小野吉子(小野町)の入内に従って、宮中へ入ることになった。
母娘三代にわたる夢が叶う!とはしゃぐ祖母を尻目に、比奈姫はまだ見ぬ都での新しい生活に、数多の夢を抱いていた。
そんな娘に父の篁は、亡き妻が言い遺した通り、自分の選んだ道で、自分の幸せを掴むことを願っていたが、その後体験した数々の出来事に、小町は愛とは何か?を考えるのだった。