あらすじ
モテない喪女だった私、篠崎梓。
理不尽な職場、冴えない恋、無力な人生。すべてを投げ出した雨の日、「イヤだ」と叫んだ瞬間、異世界で美しすぎる伯爵令嬢・リュシアとして目を覚ます。
王子との婚約、国家級の希少スキル【絶対防御】、選ばれた淑女しか立ち入れない離宮での暮らし──理想を手に入れた完璧すぎるはずの世界で、私はなぜか息が苦しい。
美貌で浮く。完璧令嬢と自分とのギャップが怖い。期待に押し潰される。
しかも【絶対防御】のスキルにはとんでもない副作用が。
それは――使えば使うほど「心を失う」というもの。
失敗も弱さも全部飲み込みながら、私は選ぶ。この力で誰かを支えたい。そして、できれば──素直に誰かを、愛したい。愛されたい。