あらすじ
28歳の巡査・日向駿(ひなた・しゅん)は、警察学校をギリギリの成績で卒業し、地方都市・灰門市(はいもんし)の片隅にある交番勤務に就いている。正義感は人一倍強いが、観察力も判断力も少しズレていて、周囲からは“バカ警官”と呼ばれている。
だがある雨の日、殺人事件の現場で「赤い傘を差した女」に出会った瞬間から、彼の平穏な日々は一変する。
遺体の男は、裏社会との繋がりが噂されていた不動産会社の幹部。女は「通りすがり」と語るが、その言葉の端々に不自然な点があり、日向の直感が「違和感」を訴える。
事件を追ううちに、日向は倉世市の裏に広がる“腐った現実”を知る――
孤児の失踪、街を覆うドラッグの流通ルート、警察内部の情報漏洩、そしてすべての裏に潜む謎の慈善団体「カノン」。
やがて、唯一の相棒である巡査部長・国見が突如失踪し、日向自身も組織から命を狙われる存在となる。
だが、彼は止まらない。
どれだけ傷ついても、バカにされても、人を見捨てることだけはできない。
心優しき“おバカ”な巡査は、嘘と暴力が支配するこの街に、たったひとつの武器――“信じる心”だけを持って立ち向かう。
そして迎える最終決戦。
「最後に笑うのは、正義か、それとも闇か」