あらすじ
アニーは多重人格ならぬ「多重前世」の異世界転生者!
一人の体の中で複数の魂がひしめき合いながら暮らす『転生渋滞少女!!』
光属性の力で凶暴な地竜を撃退した少女「アニー」
この世界では、光の属性は勇者の属性と言われている……。
つまり、アニーは「新たな勇者候補」と、いうわけだ。
そんなアニーと向き合うのは、異能管理局・調査官の「カイル」だ。
カイルには、生まれ持った特殊な能力がある。
それは他者の属性が「視える」こと。
カイルの目には、アニーの体から立ち上る神々しい光のオーラが視えている……はずだったのだ。
しかし、アニーは得体の知れない無色透明なオーラに包まれていた。
「君は本当にアニーなのか?」
詰め寄るカイル。
すると、取り調べを続けるカイルの目の前で、アニーはそのオーラの色を次々と変えていった。
そしてオーラの色が変わる度、アニーはまったく違う人格へと入れ替わっていく。
千佳、陽子、由衣……アニーの中で共存する8人の前世の魂たち。
8人はそれぞれに違う属性を持つチート能力者だった……。
「君は『アニー』じゃないのか?」
「ん-……もちろんアニーよ。でも、そのアニーちゃんの中でアタシたちは生きてるの」
「つまりそれは、多重人格ということか?」
「ちょっと違うわ。しいて言うなら……『多重前世』ね」
――8人の前世を持つ『転生渋滞少女』アニーと、勇者にまつわる『とある運命を背負った男』カイル。二人の出会いから始まる旅立ちのの物語。
【取調室で繰り広げられる密室劇 】