あらすじ

法で裁けぬ悪を断罪する――。 現代社会の闇に潜み、自らの歪んだ正義に基づき人殺しを繰り返す男がいた。彼の行動原理はただ一つ、悪人が恐怖に歪む瞬間に至上の快楽を見出すこと。 ある夜、いつものようにターゲットを「掃除」した彼は、現場で手にした一本の古びた刀に魅入られる。男の血を吸ったその『妖刀』は禍々しい光を放ち、彼の意識を奪い去った。 次に目覚めた時、男が立っていたのは血と鉄の匂いが立ち込める戦国の合戦場だった。 理解不能な状況。しかし、彼の心は歓喜に打ち震える。ここは、悪がそこら中に転がり、裁きを待つ理想郷(かりば)なのだと。 やがて、「鬼」と噂されるようになった彼の存在は、越後の龍・上杉謙信の耳に届く。 私利私欲なく「義」のために戦う軍神と、殺戮の快楽を求める現代の殺人鬼。 決して交わるはずのない二人が出会う時、歴史の歯車は大きく軋み始める。 これは、聖と魔が織りなす、歪な主従の物語。 その刃は、義のために振るわれるのか。それとも、自らの欲望に血塗れるのか。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/07/31
  • 現在の作品鬼喰いの刃は龍に仕える