あらすじ
千年前、世界を滅ぼさんとする魔王を打ち倒したのは、
唯一スキルに限界のない者──その名も「勇者」だった。
だが今、スキル社会は変わり果てている。
派手で特化したスキルこそが強さの証とされ、
万能なはずの「勇者スキル」は“中途半端で使えない外れ枠”と嘲笑されていた。
そんな勇者スキルを持つ、王国の第三王子・カイ。
兄たちは軍と政治で絶大な力を振るう中、
彼だけが“無能王子”として辺境の村へ左遷される。
しかしその村で、カイは出会う。
スキルすら持たない少女・リィナ。
「人は、スキルなんかなくても強くなれる」と語る彼女との交流が、
カイの“本当の成長”を呼び覚ましていく。
これは、最も平凡な勇者が、
仲間と共にギリギリの戦いを積み重ね、
努力によって限界を越えていく英雄譚。
――英雄とは、選ばれし者ではなく、立ち上がり続ける者のことだ。