あらすじ
「世界でただ一人、すべてに拒絶される少女が、“たった一人の少年”に触れたとき、愛は毒となり、それでも希望になった――」
【 200ものアレルギーを持つ女 】より
この世界は、彼女にとって**「200の毒」**でできていた。
真白結衣(ましろ ゆい)、17歳。
完璧なルックスとカリスマ性を持つ、国民的アイドルグループのセンター。
けれど彼女の輝きの裏には、誰も知らない壮絶な現実があった。
――200種類を超える重度アレルギーと、極端なまでの潔癖症。
空気、金属、紫外線、電磁波、化学繊維、さらには「人の吐息」ですら彼女の命を脅かす。
彼女がステージに立つたび、それは「命を賭けた演技」だった。
そんな結衣には、もう一つ――いや、「たった一つだけ」守りたい秘密があった。
それは、元子役で現・トップアイドルの逢坂緋人(あいさか ひと)との、
誰にも言えない極秘の結婚生活。
触れられない。
それでも、愛している。
すれ違いと痛みの中で、2人は確かに「夫婦」だった。
だがある日、結衣の体に異常が現れる。
200のアレルゲンが暴走するように、原因不明の過敏症状が次々と出現し始める。
彼女の身体も、彼女の秘密も、すべてが崩れようとしていた。
「ねえ、私……このまま全部、壊れてしまうのかな?」
それは、
世界で最も壊れやすい少女と、
世界で一番優しい嘘をついた少年が歩む、
涙と祈りのラブストーリー。