あらすじ
フィーライト王国南西部にある街ラーリア。
この街にある学園レイランド学園では、今日入学式が行われる。
このレイランド学園に入学する生徒の1人であるメリア・ファスリード。
メリアは、元々ラーリアから遠く離れた街、リンウェルの孤児院に住んでいた。
家族がいなく、多重人格である為、人々から、他の孤児からも避けられるので、人前では言葉を発することが出来なくなってしまった。
しかし、人格を抑える魔術を作ったりして、魔術の才能はあったので、孤児院から出なければならないこの年に、レイランド学園選抜試験を、街の負担で受けた。結果は首席合格。
これを聞いた後、街は直ぐに馬車を用意し、颯爽とメリアを送った。別れの言葉1つも無しに。
リンウェルからは、山を越えるため、何日間も馬車を走らせなければならないほど遠く、何度も宿に泊まった。
そして、毎夜毎夜、夜空に向けて手を伸ばし、想いを乗せ、詠唱で願いを捧げた。
―今を―
これは、願う1人の少女の話だ。