あらすじ
白蛇が主人公の作品を読みたかったから、作ってみたかった…。
――目覚めたのは、白き蛇。だがその眼に映るのは、人の世界。
深い森の奥、静寂と湿気が満ちる古の地で、一匹の白蛇が目を覚ます。
だがその存在は、ただの蛇ではなかった。
「人の知性」と「言葉」をその身に宿しながらも、獣としての体を持つ――
異質な存在として、この世界にひっそりと現れたのだ。
飢えと孤独の中で、白蛇は人間たちの集落「白蛇村」と出会う。
信仰と恐れ、そして奇跡のような偶然が重なり、村人たちは次第に白蛇を“神”と仰ぎ始める。
しかしその裏で、語られることのなかった伝承が芽吹き始める。
“語られること”が現実を変えていく――
そんな力が、この世界には確かに存在していたのだ。
信仰が語を呼び、語が現実を歪め、村が変わっていく――
果たして白蛇は「神」なのか、それとも「語られし怪異」なのか?
始まりの語が、やがて世界を動かす時を迎える。