あらすじ
《神のふりをする者たち》
――表向きは宗教法人、裏では加害者を始末する組織に入った俺の話
ある日突然、片思いの女の子がトラックに轢かれて亡くなった。
ただの通学途中。
ただの事故。
だけど俺には、世界が崩れる音が聞こえた。
通夜の夜、初めて彼女の家に足を踏み入れた。
その遺影の笑顔だけが、俺に「本当の正義」の意味を突きつけてきた。
そんなとき、ある“宗教法人”と出会った。
――被害者支援を掲げながら、裏では加害者を始末する。
しかもその方法は、「交換殺人」。
復讐を望む者が、自らの対象を殺す代わりに、別の会員の“対象”を引き受ける──
感情を抑え、ルールに従って、淡々と。
だが俺は、その掟を破った。
彼女を奪った男を、自分の手で殺した。
それが、すべての始まりだった。