あらすじ

戦争から帰って来た婚約者ノアに会う為、手作りの焼菓子を持って騎士棟に向かったリリー。しかし、久々の再会に胸を躍らせ向かった先で、聞こえてきたのはリリーの陰口だった。おまけに知らない女性の姿まであり、思わず身を隠して彼らの話を聞いてしまう。 「マーガレット様が来てくれるなんて、良かったじゃないか、ノア」 「いつもの地味な婚約者じゃ、お前も士気が上がらないだろう」 …私のことだ。 「そうそう!いっつも手作りのお菓子を持ってくるんだ。中流階級、丸出しで見ている方が恥ずかしいよ」 「まあ、手作り⁉ お抱えのパティシエはいらっしゃらないの⁉」 マーガレットが大げさに驚いた後、噴き出した。 「婚約が決まった時、ノアも相当嫌がっていたもんなぁ」 「親に決められたんだろ。マーガレット様がいるっていうのに」 そんな風に思われていたなんて考えもしなかった。 焼菓子なんて作って、浮かれて…。本当に恥ずかしい‼ 羞恥心と自己嫌悪で消えてしまいたくなった。

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小説を読もう2025/08/04
  • 現在の作品地味令嬢のお菓子な心が壊れた日