あらすじ
吟遊詩人である少女シエルは、彼女が所属する旅芸人一座――アリス一座の仲間と合流するために、とある町へと向かい、ようやくたどり着いた。
だが町に人通りはなく、誰も歩いてはいなかった。
町にある建物の中からは人の気配がするのだが、これは一体どういうことなのか?
病でも流行っているのかと考えているうちに、シエルは自分がかなりの空腹だったことに気づき、その場に座り込んでしまう。
町の状況もよくわからぬままだったが、このままでは自分が飢え死してしまう――そう彼女が思っていると、そこへよく知る男の声が聞こえた。
それは、同じ旅芸人一座――アリス一座の仲間、大道芸人である青年グラントの声だった。
シエルは合流する予定だった彼とすぐに会えたことを喜び、声のするほうを見ると、そこには黒ネコが立っていた。
グラントの声で話す黒ネコ――。
シエルはますますよくわからなくなったが、どうやら黒ネコ姿のグラントがいうに、この町の住民たち全員がネコになってしまっているようだ。
とりあえず状況の確認をするため、グラントが泊っているという町医者の家に行くことになったが――。