あらすじ
心理学科に通う小日向春は、幼い頃から希死念慮に囚われて生きてきた。自分の価値を信じることが出来ず、しかし決定的な行動にも移すこともせずに、ただ、周囲との違いを感じながら疎外感を感じる日々を過ごしていた。
ある日、小日向は給料が良いが募集内容が不明確なバイトに応募をする。
その雇い主は、小日向が望む余命宣告を受けたばかりの死を身近にする富豪、領木冬弥であった。
彼の要求は、自身がやり残したことを達成する為の付き人が欲しいというものであった。怪しいと思いながらも、小日向の自分を顧みない性格故に安易に引き受けることにする。
領木の終わりが見える人生を一緒に過ごす中で自分の人生についても見つめなおすこととなる。
2人に一人が抱くという希死念慮について、一人の青年が真っ向から向き合い、奮闘する物語である。