あらすじ
「というわけで、異世界転生ですの」
“キキタタ”を自称する、その3等身の少女が言いました。
実際には、「というわけで」の言葉の前に、それほど説明があったわけでもありません。
転生したのは、シャーラの名を持つ、ひとりの少女の中でした。
しかしその少女の中には、もともとの転生者である第一人格の「ネメ」
そして、そのサポート役として、あらたに「あかり」と、「ワフー」。
3つの異なる人格が、ひとりの少女の形をとって今そこに、この世界を生きているという――
シャーラが暮らすのは、大エルシア帝国の首都、エルセポリスの北にある、『コショメティート女学院』。帝国の支配者階級のエリート子女ばかりを集めた少数精鋭のこの学院では、近い将来、帝国の支配者階級・スルマーンと呼ばれる王侯の子弟らに嫁ぐことを夢見て、美貌の乙女たちが、厳しい(?)全寮制の下、日々、学業にいそしんでいるのです。
元・少女暗殺者の暗い前世過去を持つ「ネメ」は、明るい成功を約束されたこのイージーモードの乙女世界ですら、少しもなじめずに、無口に根暗な日々を生きていました。このままでは、もともとここで約束されたはずのハッピーライフのかけらすらも、つかむことが困難な状況。
そこに追加派遣でシャーラの中にヘルプで転生してきたのが、第二、第三の人格である「あかり」と「ワフー」だったのですが…