あらすじ
――「俺を王にしてみせろ」
積み上げてきた全てを、無残に奪われ壊されたカイレンに第二王子ヴァジュラはそう告げるのだった。
王国の公爵令嬢であるカイレンは、次代の王を導く家系に生まれ、十七年間その身を第一王子に費やしてきた。
しかしある日のこと、第一王子はカイレンの歪んだ顔を見たいと言う理由から彼女を貶め、婚約破棄を。
絶望に打ちひしがれるカイレンに手を差しだすのは、王国で一番に忌み嫌われている第二王子ヴァジュラ。陰魔法という忌避される魔法属性を持ち、誰よりも強大な魔力量を持っていたために「化け物」として扱われていた。
そんなヴァジュラは、王位継承権第一位である第一王子を引きずり下ろし、自身を王にするために力を貸せとカイレンへ話を持ち掛ける。
カイレンは、第一王子にもはや王への適正はないと考えて、ヴァジュラを王にすることを決める。
カイレンは国のために、ヴァジュラは王座のためにと行動をしていたが時間を共にすると、少しずつお互いを想い合うように。
しかし二人が結ばれるには壁が多すぎる。王座を巡る争いの中で二人の関係性はどのように決着がつくのか。
勝ち筋の見えない渦中に身を落とし、カイレンとヴァジュラはただ頂きを目指すのだった。