あらすじ

「価標(かひょう)」――それは、胸に宿る石の色。 その色が、人の価値すべてを決める世界で、 高校三年の少女・アリスの価標は、ずっと“無色”のままだった。 家族にも、学校にも、社会にも必要とされない日々。 唯一の友人・ルルの死をきっかけに、アリスの価標は“黒”に染まる。 黒。それは「理解されなかった者」にだけ与えられる、世界の拒絶。 「危険人物」「価値のない存在」――そう決めつけられたアリスは、 社会の網に囚われる前に、ひとりの同級生・ナギに連れ出され、逃げ出す。 逃亡の果てで出会うのは、価標をすべて得たのに絶望した青年・ツクモ。 そして夢の中で、アリスを見つめる観測者・アズル。 黒の価標に宿るものは、汚れか、それとも―― これは、色に支配された世界で“名前のない価値”を探す旅。 誰にも見えなかった黒の中に、まだ、光はある。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/08/04
  • 現在の作品黒の価標 〜塗りつぶされた記憶の色〜