あらすじ
広野晴太(ヒロノセイタ)は高三の夏、ずっと育ててくれた兄夫婦を交通事故で亡くした。
そして、晴太の肉親は、兄夫婦の一人息子である旭(アサヒ)だけとなった。
そんな晴太をずっと支えてくれたのは、中学の時から付き合っている藤岡英輝(フジオカヒデキ)だった。
英輝は晴太が進学を諦めようとした時も、最後までどうにかしようとしてくれた。けれど、まだ一才になったばかりの旭を育てなければならなかった晴太は、進学を諦めるしかなかった。
高校卒業後、晴太は近所のスーパーで働き始め、旭と二人の時間を大事にしながら暮らしていた。
英輝との仲も良好で、旭と三人、とてもいい関係が続いていた。
これがずっと続けばいい。そう日々願っていた晴太だったが、それは旭の事を想う度、このままでは駄目だと思い始める。
そんな時、パートの松山に見合い話しを薦められた晴太。今まで聞く耳持たなかったその話しを、晴太は旭の事を考えてする事を決めた。
そんな晴太を一番理解している英輝は、晴太の選択を否定する事なく、受け入れてくれて……。
---ずっと、このままなら良いのに。
その瞳も、その声もその身体も、全て自分の物なのに……手放さなければならないのはどうしてだろう……。
*主な登場人物*
広野晴太…年齢二十三歳 職業 お惣菜の調理
藤岡英輝…年齢二十三歳 職業 企業家
広野 旭…年齢六才 小学一年生