あらすじ
地方の国立大学、山波大学病院。大学病院は慢性的な赤字で苦しんでいた。
山波大学病院には、中日本製薬が出資して開かれた、医療経済学教室がある。今までは教授不在で適当に運営されていたが、病院長の重里は、教授選で選ばれた初代教授をリーダーとして、病院の再建を目指していた。
中日本製薬のMR、神山愛は、自社のジェネリック医薬品を採用してくれない神経内科の抗てんかん薬部門のジェネリック化推進と、選挙の経過報告のスパイを兼ねて山波大学病院担当となる。
中日本製薬からは、二つの病院の経営を立て直した、銀行畑出身の有山力人が出馬する。
山波大学からは、公衆衛生学教室の女性准教授、丸道有希が二人目の女性教授の椅子を狙って出馬する。
山波大学の教授は、三分の二が山波大学出身、三分の一が旧帝国大学出身であり、両者には確執がある。旧帝国大学が運営する教室からは、名門のK大学から教授を招聘する機運があった。
医師の北口伸明と佐藤広次は同期で、良いライバル関係にあった。
北口は、ふとしたことから愛に接近する。
しかし愛は教授選を有利に運ぶため、有山力人と契約結婚することとなる。
さらに北口は、神経内科教授秘書の秋島麗に結婚相手として狙われていた。
佐藤は、立候補した丸道と不倫関係にあった。丸道が教授になれば、その権限で医療経済学教室の重要ポストに就ける。上昇志向の強い佐藤は、丸道の当選を狙い、教授選を裏からサポートする。
それぞれの恋の行方は、
そして初代教授の椅子は誰が仕留めるのか。
金の成る木、山波大学病院をめぐる策謀のサスペンス。