あらすじ

米国から20年ぶりに帰国した46歳の大学教授、鈴木智也が、飯葉東部農高での講演会に特別講師として登壇するが、体調不良により意識を失い体育館の冷たい床に倒れこむ。周囲の声に耳を澄ますと、体育館の床に農業高校の生徒の一人として座る「自分」を発見し、15歳~16歳と思われる少年トモヤと16歳~17歳と思われる少年トムが過ごした80~90年代の農業高校での時間を追体験することになる。  意識がもうろうとする中、トモヤの、農作業と暴力と自宅謹慎ばかりの高校生活、不良仲間、バイト仲間、文学仲間そして手ごわい教師達に囲まれながらバカなことばかりを必死にやり抜いた、常に退学危機と隣り合わせだったスクールライフを追体験する中で、不思議なタイミングでの少年トムの出現と米国人語学教師べバリーと出会い、農業以外の夢の存在を知ることで変わる人生観の変化のプロセスを共体験する。  壇上で倒れ意識を失った短い時間に、実感をもって「トモヤ」と「トム」としての成長のプロセスを追体験した教授・鈴木智也は、意識を取り戻すと、再び登壇し、2019年の飯葉東部農高の体育館で、全校生徒の視線が集まる集中線の焦点にいた。かつての生徒と変わらない表情を浮かべる生徒達の顔を見て、現在、この場所にいる生徒たちと、かつてこの場所にいた生徒たちに語り掛ける言葉を探した。講演終了後、一人の男子生徒の乱入という、既視感のある懐かしさを伴う事件に遭遇する。そこで、「トム」は、最後に、昔と今の生徒たちにどうしても伝えたかった一言を発する。

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エブリスタ
エブリスタ2020/10/31
  • 現在の作品智也とトムの農高接触