あらすじ
この話を読んだひとは、三日後に、おばあさんがやってきます。
おばあさんは「ずるヰさん」という、お化けになってしまいました。
ごめんなさいと謝れば、いろんなものを奪っていきます。
うるさいと追い払えば、噛みつかれます。
傷は腐って、いつまでも治りません。
黙っていると、地獄へ連れて行かれてしまいます。
助かる方法はひとつしかありません。
お前がずるい、と三回唱えます。
そうすると、ずるヰさんは消えてしまうそうです。
ずるい、ずるいと言って消えてしまうらしいです。
派遣社員(絶賛テレワーク中)で実話怪談蒐集もしている駒津萌佳は近所ある銭湯「加賀美湯」店主で、元作家である黒岩理から「こんな話が子供らの間ではやってるんだけど」という前置きをされ、ある「化け物」に関する都市伝説を知らされる。
ずるヰさん。
ずるいずるいと言って、やってくる化け物。
心の中に誰しも潜ませている感情の擬人化と思いきや、事態は黒岩の幼馴染である古泉朱莉や、彼女を陰湿なパワーハラスメントで退職へ追い込んだ元同僚の須貝奈江やその元上司である安田美由紀、はては萌佳がメンタルシックを発症するきっかけになった飯田伸恵という存在なども絡んでくる。
果たして、ずるヰさんとは誰なのか。
果たして、ずるヰさんとは何なのか。