あらすじ
桐原剛士(きりはら ごうし)、37歳。元ボクシング・スーパーライト級世界王者。
二つ名は“鹿児島の剛腕番長”。
しかし、栄光の過去も今は昔。
引退後は鳴かず飛ばずで、今では深夜のバラエティ番組で体を張る、しがないテレビタレントだ。
家族のため、生活のため、男はとっくにプライドを殺していた。
そんな彼に舞い込んだのは、低予算テレビ番組の無茶な企画──
「元ボクサー、雪国・青森でカーリングやってみた」。
氷の上で出会う、新たな仲間たち。
人生にくすぶる大人たちの、腹の探り合いと熱い魂。
これは、一度はリングを降りた男が、氷上で人生の“第二ラウンド”のゴングを鳴らす物語。
──魂は、まだ燃え尽きてなんかいない。