あらすじ
今井探偵事務所は、所長であり探偵を務める千鶴さんと、従業員であり助手である僕、矢田部蓮の2人で活動している。
僕が今井探偵事務所に来てから3年目の今年、僕は事務員から事務員兼探偵補佐になった。
そうは言っても普段とあまり変わらない今日も、いつも通りに事務所でゲームをしていると、これもいつも通りの流れで依頼人がやって来た。
この案件について、ついに僕は、一人で探偵業をすることになった。僕一人で進める実質はじめての探偵業に、僕は恐れおののいたが、千鶴さんの信頼に応えるべく、一人で依頼者と向き合うことにする。
僕は千鶴さんだったらどうするか、千鶴さんだったらなんと言うか、そのことを常に考えて探偵業に挑み、無事に依頼を完遂することができた。
その姿勢が千鶴さんに認められ、探偵としての一定の評価を得られた僕は、心底安心したが、千鶴さんのひとりごとが減ってきていることに気付いた。
それが果たしていいことなのかわからないまま、僕たちの日常は進んでいく。
その後も、千鶴さんと楽しくおしゃべりしたりゲームをしたり、落ち着いた楽しい日々を過ごしていたが、ある依頼から今井探偵事務所に大きな転機が訪れることになる。
事務所の転機に伴い、千鶴さんと僕の関係性にも変化が訪れた。
それは僕が望んでいた変化だったはずなのだが、あまりにも唐突に、そして予想以上にスケールの大きい話であり、僕は衝撃のあまり対応を誤ってしまう。
僕の不甲斐ない反応に千鶴さんは目に見えて落ち込んでしまうが、僕のあまりのダメっぷりに、千鶴さんは話の方向性を若干変えて、軌道修正をしてくれた。
最終的には僕たちの関係がちょっぴり前に進んだだけになったが、僕にとっては非常に大きなもので、次のステージがより一層楽しみになったのだった。
新章に向かうひとつ手前のエピソードになります。
日常成分多めの、いつも通りのゆるさをもって、千鶴さんの観察日記をお届けします。
読み終わったあと、「きれいごと」という言葉の意味を調べてもらえると嬉しいです。